君のとなり。
「「・・・・あ」」
教室に向かう途中、私は会ってしまった。
「伊東君・・・」
名前を呼ぶと、伊東君はニコって笑った。
「なに?」
・・・・・・ま・・・まぶしい!!!!
思わず目を細めてしまった。
こ・・こんな人に告られたのか・・・!
今更だけど、何だか意識してしまう。
「慌ててる明日香ちゃんもかわいいね」
「あ、ありがとう・・・・・・・・って
えええええええええ!!!!!?」
「あはは」
さらっとこんなこと言えるって、何者??
笑ってるし。普通に返事しちゃったよ・・
そんな2人を真奈美は呆れ気味に見ていた。
・・・・・なんなんだろう、この空間。
ものすごく居にくい・・・っ!!!
そう思って視線を外せば。
ふと、廊下の曲がり角から黒髪が見えた。
「・・・・・・・」
あのツンツンした黒髪は・・・・・
真奈美はその瞬間、ニヤリと笑った。