君のとなり。

・・・・・・・・・オイオイオイ!!

英介がいるから出れねぇじゃん!!!

何か明日香と距離近いし!!


祐人は廊下の壁にもたれてタメ息。


明日香探してて見つけたって思って
出て行こうとした瞬間かよぉー・・


何なの英介!?何なのオマエ!!

何でオレの行動がわかってんの!?

アレ絶対ワザとだろ・・・・!!



悔しそうな表情で、またタメ息。

「・・・はぁ~・・・」
「何してんのか・な♥」




   「・・・!!!!!??」




突然横に現れた真奈美に、
祐人はその場から飛びのいた。


「なっ、おま、いつから・・っ!!」


心臓バックバックで聞くと真奈美は
悪びれることなく笑った。

「ん?君の黒髪が見えたからだよん☆
 明日香には教室戻るって言った♪」


「・・・・っ」

コイツも何なんだ・・・・!!!


ガクーッと力の抜けた祐人に、
真奈美が困ったように言った。


「それよりさぁー、
 いいの?伊東英介と明日香」


「あ?今は出ていけねって。
 英介はオレの行動わかってるし。」


オレはじれったくて、
髪をぐしゃぐしゃとした。



そんなオレに、佐藤はニヤリと
笑って明日香達の方を指さす。


「そんな呑気に言ってらんないカモ☆」

「・・・・あ?」

そう言って祐人はけだるそうに振り向いた。
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