君のとなり。

「とゆーか、明日香ちゃん。
 俺のこと、‘英介”って呼んでよ」

「っえぇ!!?そんないきなりなんて
 ・・・・・ム、ムリだよ・・!!」

「じゃぁ君付けでもいいからさ。
 俺も明日香って呼ぶし」

「えぇ~・・・・・・
 呼べる気がしない・・・」

明日香がシューンとすると、
英介は明日香の頭を優しくなでた。


「ゆっくりでいいから・・、ね?
 



    呼んでよ。明日香の声で」



そして英介はいつもの笑顔を見せた。






   「「・・・・・・!!!」」



角から見ていた祐人と真奈美の体に
物凄い寒気が走った。


脂汗ダラダラでわなわな震える。


「な、ななななな何あの2人!!?
 ココは学校ですよ!?
 ホストクラブじゃねぇっつの!」

「だから言ったでしょ!!?
 あの空間いいんですかぁーっ!」


早口で言い合い、無言でニラみ合う。



「・・・・・・あ、やば。
 私授業の準備頼まれてた!!」

「え」


真奈美はパッと祐人から視線を外し、
ビッ、と敬礼をした。


「それじゃ祐人クン!!
 健闘を祈る☆」


そしてダッシュ。



「えっ、ちょ、オイッ!?」


残された祐人、茫然。


・・・・・・どーしよう・・・。




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