君のとなり。
うぅ~、コイツめぇぇ・・!!!!
明日香は、憎らしそうに祐人をニラむ。
えらっそうで口悪いし常識ないし・・!!
こんなヤツ、・・・キライ・・!!
明日香は口元を隠した。
━・・だから。ドキドキなんて、するな。
顔、赤くなるな・・・・!!!
「アレ?明日香サン顔赤いッスよ??」
「あ・か・くないっ!!!!!!
自意識過剰なんじゃないのぉぉ~?」
「ってめ・・!!」
「田中明日香ぁ~」
山ちゃんが呼ぶが、明日香は気付かない。
「ハッ、オバサンがいっちょ前に
自意識過剰とか使うなし。てか
それオマエだろ」
「なんですってこの猫かぶり!!」
「・・田中明日香ぁ~」
気付かない。
「その時のオレにトキメいてたの
誰だっつの」
「ぐ・・・っ!!!!」
「・・・明日香ぁ~」
クラス全員注目してるのに、
・・気付かない。
「あ、あああアンタには
デリカシーってのが無いの!?」
「残念ながら無いですネぇ~」
「っきぃぃぃぃ!!!!」
「・・明日香さ」
「ほんと信じらんない!!ばか!」
「おいおい、言い返す事無くなった
からって馬鹿とはなんだ。オマエより
頭イイしィ~」
「・・・っ!!!!!!」
「・・・・・」
もはや山ちゃんを完全無視し、
イガミ合う2人に山ちゃんは・・・・
━・・・バンッ!!
「「・・!!」」
教卓に名簿が叩きつけられた音で、
やっと2人は静かになった。・・が。
「・・・・・チッ」
山ちゃんがあり得ないオーラを出して
舌打ち。
クラス一同(特にダブル田中)冷やアセダラダラ。
「・・・オイ、そこのダブル田中」
「「!!!!!」」
2人はビクッ!とした。