君のとなり。

それから祐人は。


「・・・・えっと・・」


「何てゆうか・・・・・」


「・・・・・・・うぅ~ん・・」



なんて繰り返して、頭を抱えていた。



向かい合うようにして座っている祐人の
顔を見ると、変わらず真っ赤。



初めて会った時には、祐人が
こんな顔するなんて想像つかなかったな。


「・・・・えぇっと・・・その~・・

 キ・・・キスマークはぁ~・・・・。

 何てゆうか、え、英介に嫉妬してて、
 ・・・・・あ、明日香はオレの!!

 みたいな・・・・、・・・・しょ、

 ・・所有物だって意味で・・・・・・

 ・・・・つけました・・・」



言い終えると同時に祐人は無言で悶えた。



・・・・・何コレいじめ!!!!??

何でこんな本人前にして・・・・っ!!

     オレはずかしっ!!!




そんな祐人を見ていると、
もっと聞きたくなってしまった。


「・・・・その、さ。
 ‘所有物”って、どーゆう意味?」


「・・・・・・はい!!?」


首をかしげて聞く明日香を、
祐人はガン見してボンっと更に赤くなった。


     鼓動が物凄く高鳴った。



「・・・・・今言え、と」

冷や汗が出てきた祐人に、
明日香はコクコクとうなずいた。

「‘今”が、いい。
 ・・・・・今じゃなきゃ、嫌・・・」
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