君のとなり。

祐人と一緒に帰って。

恋人つなぎしてる。



・・・・夢みたいだ・・・っ!!



思わずニヤける口元を
引き締めていると、

「・・・あ、家着いちゃった・・・」


私の家についてしまった。


「おー、ここか」


祐人がつぶやく。
私は唇をとがらせた。


なんか、早く着いちゃった・・・・。
もっと、一緒にいたいのに・・。



「・・なんか、早くついたな・・・」


━・・・・・え?


パッと祐人を見た。


「・・・・・何だよ?」


その顔は、少し照れていて。


「んーんっ!!」


私は笑顔で言った。


同じこと、考えてくれてたんだ・・・。






庭に入ると、ほどける手。


「・・・・・ぁ」


なぜか寂しくてぎゅっと握ってしまった。


「・・明日香?」

「・・・あ、ご、ごめん!!
 ・・明日、会えるってわかってるけど、
 なんか、離したくなくて・・・・」


・・・・・・・な、なんか、すっごい
恥ずかしいこと言っちゃった・・・!!


言ってから後悔する。


    「・・・・・オレも」


「・・え・・っ!!」

突然おでこに触れた祐人の唇。
祐人は手を離したけど、笑ってくれた。


「・・それで我慢な。また明日」


「・・・・・っ、う、うんっっ!!」


思わず笑顔になって、祐人を
見送って、つないだ手を見てニヤけた。



祐人は私がしてほしいことがわかってる
みたいに、


次々‘幸せ”をくれるんだ。






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