君のとなり。
「・・・・」
明日香は真剣な顔で校門をくぐっていた。
・・・・やっぱり、英介君には早めに
ちゃんと、言った方がいい。
‘ごめんなさい”と‘ありがとう”を。
教室について、鞄を席におく。
自然と、目線は祐人の席へ。
・・まだきてないんだ・・。
まだ、昨日のことが夢みたいで、
でも、今日起きたら祐人から
『おはよう(^^)/
メール初めてだな。』
なんて、苦手なクセに顔文字を使ってくれた
初めてのメールを見て、実感した。
祐人の彼女になれたって。
それだけで。
いつもの景色が輝いて見える。
「・・・・・あ!」
私はガタっと席から立ち上がった。
真奈美に報告してない!!
あんだけ応援してくれたんだから、
早く知らせなくちゃ・・・。
まだ教室に真奈美はいない。
鞄はあるし・・・、
山ちゃんがいる体育準備室かな・・?
ドアに手をかけて、出て行こうとした時。
「・・・・・英介君・・」
「あ、明日香」
偶然英介君が通りかかった。
・・・・今、言うべき・・・かも。
まだHRまで時間はある。
明日香は強い瞳で英介を見た。
「前、言ってた話し。今からいいかな」