君のとなり。

私と英介君は裏庭前の渡り廊下を
静かに歩いていた。


ココなら人通りも少ないから・・・


手に力を込めて、英介君を見た。



「・・・あのっ！！
　英介君の、告白の返事、だけど・・」


「・・・・うん」





その時、英介は返事をしながら
明日香の後ろ、校門側を見ていた。


「私、・・・やっぱり、
　気持ち変わってなくて・・・っ」



パッと英介君を見た。



━・・瞬間。



　　　　「・・・っえ・・・！？」





私は英介君に抱きしめられていた。




「っ英介・・くんっ！？」





・・・どーして、今抱きしめるの・・？





抵抗しても、ビクともしなかった。



「・・・・・ごめんね？」




英介君が、耳元で囁く。


「最初から、フラれるってわかってたよ。
　・・・・あと少し、我慢して」




・・・・え？どういう意味・・・・？