君のとなり。
英介は、少しだけ熱を帯び始めた
5月の日差しの中、小さく微笑んだ。
・・・・祐人。
泣かしたりなんてしたら。
すぐに、奪ってやるからな。
そんな思いに気づいたように、
真奈美がタメ息をついた。
「ってゆーか、あの2人は
不器用すぎだよね」
「・・・だね。
応援者サンのグチ、聞きますよ?」
少しイタズラっぽく笑う英介に、
真奈美もニヤリと笑った。
「長くなるよ~??
・・・策士サンのグチも聞きますよ?」
「「・・・・・・・・」」
お互いの顔を見合わせて、笑みを零す。
「よぉ~し、
一杯ひっかけに行くぞ伊東!!」
「未成年だよ」
手を突き出してニッと笑う真奈美に、
英介はふきだした。
策士と応援者と。
縁の下の力持ちどうし、
グチって来ますか・・・・。