君のとなり。

英介は、少しだけ熱を帯び始めた
5月の日差しの中、小さく微笑んだ。



・・・・祐人。


泣かしたりなんてしたら。


すぐに、奪ってやるからな。







そんな思いに気づいたように、
真奈美がタメ息をついた。




「ってゆーか、あの2人は
 不器用すぎだよね」


「・・・だね。
 応援者サンのグチ、聞きますよ?」



少しイタズラっぽく笑う英介に、
真奈美もニヤリと笑った。



「長くなるよ~??
 ・・・策士サンのグチも聞きますよ?」







「「・・・・・・・・」」





お互いの顔を見合わせて、笑みを零す。




「よぉ~し、
 一杯ひっかけに行くぞ伊東!!」


「未成年だよ」




手を突き出してニッと笑う真奈美に、
英介はふきだした。



策士と応援者と。

縁の下の力持ちどうし、


グチって来ますか・・・・。
< 80 / 108 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop