君のとなり。
「本とかいっぱいあるねぇ・・」
私が祐人の隣に並んで棚を見た。
「んー。そこも好きなんだよね。
オレ、本読むの好きだから」
━・・何だって・・・・!!??
私は手に本を持ったまま後ずさった。
「・・え?祐人、本読むの??」
「・・・・・・・・あ?
テメェ、オレを何だと思ってやがる」
サボりまくるクセに成績のいい自由人。
「・・・・・・・・」
・・・・・・なんて言えません。
「・・今サボってるクセに成績いい
自由な奴とか思っただろ」
祐人の言葉にハッとする。
「・・・・・な、なぜわかっ、ぁいたっ」
祐人の持っている分厚い本のかどで叩かれた。
・・ひどい。かどで彼女の頭叩く!!?
涙目で頭を押さえると、祐人が
「ぷっ」と笑うのが聞こえた。
「明日香の考えることはわかってんの!」
無邪気な笑顔にドキッとして
顔を逸らした。━・・けど。
「だから・・ナマイキ言ったおしおき」
祐人は棚に手をついて、私にキスをした。