君のとなり。
「・・・っ」
そっと祐人の唇が離れた。
・・好きな人との、初めてのキス。
こんな感じ、なんだぁ・・・・・。
「・・もーいっかい・・」
「・・ぁ・・」
私が漏らした小さな吐息が、
祐人の唇にふさがれる・・・・。
グラウンドから聞こえる先生の声とか
部屋に静かに響く時計の音とか
━・・全部、遠のいて。
唇から伝わる君の熱と、
この甘い衝動を。
「・・・・っ」
もう少しだけ、
感じていたい。