君のとなり。


「・・・・・」



唇を離して祐人を見た。


その顔は少し赤くて、
テレくさそうに微笑んだ。



私の顔もすごく赤いと思うけど、
目の前の君が愛しくて、微笑む。



「ん~・・・。
 これが落ち着く~・・・・」



祐人は私を抱き締めてつぶやいた。



「・・・私も・・・・・」




祐人の腕の中って、安心するんだぁ・・。




その時、チャイムが鳴った。


「・・あ、チャイム鳴ったね・・。
 そろそろ戻ろう?」


私が少し離れて祐人を見上げると、
またぎゅっと抱き締められてしまった。


「もーちょっと・・」


「・・・」



こーゆう所、子供ってゆうか・・・



そこで、明日香は小さく微笑んだ。



甘えてくる、ネコみたい。



気まぐれで自由人。

かわいい外見に騙されて近よれば、
本性むきだしで。




       でも。




攻略して懐いてくれれば、かわいくて。


ついつい甘やかしてしまいそう。



くるくる変わる表情で、目が離せない。







  ・・そんな君が、すごくスキ。







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