君のとなり。


私が祐人の腕の中でニヤけていると、



【はーい、山ちゃんからの生徒の
 呼び出しでェ~す。

 1年2組、田中祐人くん!!

 マッハで5秒以内に職員室に来い。
 はい以上!!】




    「「・・・・・・・・・」」





私と祐人は無言でスピーカーを見た。


そういえば1時間目は山ちゃんの
保健の授業だったな・・、なんて思う。


「・・いいの?行かないで・・」

「・・・・・いいの!
 明日香のが大事・・・・・」


祐人が頭をなでてくれたので、笑みが零れる。


「ありがと、祐」
【はい再度山ちゃんからの放送でーす。
 テメェこら祐人!!!!!
 俺の美声ボイス聞いといてなぜ来ない!

 今から5秒以内に来い。

 これは脅しだ。

 ・・あぁん!?教頭ごときが口出しすん】



        ブツンッ!!



そして放送は乱暴に途切れた。



    「「・・・・・・・・・・」」




「・・・い、行かないでいいの!?」


さすがに2人とも冷や汗が出てきた。



「・・・いいっ!!
 絶対行かない!明日香といるしっ」


「・・祐人・・」


そしてまた、私は祐人の腕に包まれ・・
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