君のとなり。

「・・・はっ!!?何で!!
 明日香と一緒じゃねぇの!?」



祐人が言うと、
山ちゃんは爽やかに笑った。


「だぁから言っただろ?
 教室も整理してぇの。



 ・・・・・・・・ってか、
 目の前でイチャつかれるの
 まじイラってくるから」




   「心の声漏れてんぞ」




祐人がツッコむと、
山ちゃんは「いっけね☆」みたいな顔を
して、椅子から立った。



「ホレホレ、決めたんだからさっさと行く」



「・・ぁ、は~い・・」



山ちゃんに背中を押され、
明日香はシュンとして部屋を出た。




「「・・・・・・・」」





明日香が出た部屋で、男2人沈黙。


「・・・・・なあ、先生」





沈黙を破ったのは、祐人だった。



「俺らイジって楽しんでんだろ」


祐人が諦めたように言うと、
山ちゃんは驚く程優しく笑った。





「・・・そんなことねぇよ」



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