社長と恋



えっ…………


バッと振り返ると、目を見開いて、眉毛を下げて泣きそうな顔をした山崎が立っていた。


「…山崎………」


今の聞かれたか?


「ん?山崎さん?」


一瞬泣きそうな顔だったのをすぐににっこり笑ってみせた。


『初めてまして、山崎心です。』


「山崎さんていうのか。
初めまして。
今日は楽しんで行ってくださいね」


『ありがとうございます』


佐久間さんは俺の肩をポン、と叩いて行ってしまった。


「………………………」
『………………………』


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