社長と恋
「山崎…お前今の聞い――」
『秋元さん!
あたし、そろそろ帰りたい。』
こっちを見ずに山崎は言った。
「…え?
あ、あぁ……」
パーティー会場を出て、駐車場に向かっている時もずっと沈黙だった。
さっきのやはり山崎は聞いたんだろうか。
でも聞いたとしてもなんでこんな気まずいんだ…
俺が山崎の事好きって気付いたのか?
だから微妙な雰囲気なのか?
困ってんのか…?
ちらっと山崎を見ると、山崎もこちらを見た。
『何よ』
「や、……なんか今日は悪かったな。」