社長と恋



ガチャっと音を立ててペチャンコ頭の秋元さんが出てきた。


「山崎…?
どうかしたのか?」


不思議そうな顔であたしを中に入れてくれた。


『昨日、爆睡しちゃったみたいですみませんでした…。
わざわざ運んでもらって…。』


思い出したように、あぁ~と笑ってあたしをソファーに座らせて台所で砂糖いっぱいのコーヒーを入れてくれた。


『ありがとう』


コーヒーを受け取ると、目の前に座った秋元さんを見た。


「お前起こしても起きねぇの。
あれは本当笑った。
でもまぁ俺も疲れさせたから悪かったよ」


< 105 / 371 >

この作品をシェア

pagetop