社長と恋
秋元さんはだるそうに眉間に皺を寄せて目をつむったまま頷いた。
あたしは台所で袋に冷たい水と氷を入れて、秋元さんのおでこにタオルの上に置いた。
「…あ~気持ちいいわ……」
少し笑った秋元さんにあたしも微笑んで、ちょっと待っててね…と囁いて台所に向かった。
冷蔵庫を開けると、作ろうと買ってきたのか、ちゃんとポカリとリンゴ、お粥を作る材料は揃っていた。
出来るだけ急いで作ると、秋元さんのベッドへそっと近寄った。
「…出来た?」
気配を察知したのか、ゆっくり目を開けた。