社長と恋



「ん~…やっぱ寂しくねぇわけはねぇかな…。
特にこういう体調悪い時なんか心細くもなるし…」


なんか今日秋元さん珍しく心も体も弱ってるからか、素直だな…


『じゃあ、あたし今日タイミング良かったんだ?』


イシシ、と笑ってみせると、秋元さんは目を閉じたままフッと笑った。


「…そうだな。
正直嬉しいかも…。
体調悪い時寝る前誰か傍にいんのって安心する。
……お前だからかな…」


キュンッ………


泣きたいくらい胸が痛くなった。
でも、嫌な痛みじゃないの。
愛しい……ってこういう気持ちをいうのかなって、ふと思ってしまった。


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