社長と恋



しばらく秋元さんの寝顔を見つめていたが、さすがに飽きてきて氷を変えてみたり、お粥の皿を洗ってみたり時間をつぶした。


こんな大きな家に一人だけでいたらそりゃ寂しいよね…


キョロキョロしていると、秋元さんの小さい、ん…という声が聞こえた。
振り返ると、秋元さんはまだ眠っていた。


寝言かな…?


秋元さんの所へ近寄ると、


「……山崎…………」


と呟いた。


……………………!!


胸がドキドキなんて物じゃなく、ドッドッド…とあたしの胸に体当たりをしてきた。


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