社長と恋
それからぼんやり秋元さんを見つめていると、秋元さんが目を開けた。
たった今、自分の気持ちを認めたあたしは秋元さんの顔をまっすぐ見れなかった。
『おはよう』
わざと顔を見ないように氷を退けて、秋元さんが起き上がるのを待った。
「あ~熱あると、嫌な夢見るな……」
あたしの名前呼んでおいて嫌な夢って!!
『どんな夢見たの?』
「ん~お前に殺されそうになった。」
…えぇぇぇえ!!?
キュンキュンしたあたしがバカみたいじゃん!
あれは唸ってたの?!
あたしのトキメキを返せ!
なんて心で絶叫しながら、何それ~と作り笑い。