社長と恋
やきもち。
昨日山崎に看病してもらったおかげで元気になった俺は絶好調で仕事へ向かった。
いつものように社長室へ行って、代理の奴に昨日パソコンで打った資料を渡すと、颯爽と山崎のいる部署へ向かった。
しかし、今日は山崎はまだ来ていないようだった。
少しがっかりして、自分の席に座ってカバンからメガネを探していると、山崎の声が聞こえた。
顔を上げると、山崎もこちらを見ていた。
よ!と手を上げると、小さく手を振り返してきた。
それだけで少し嬉しくなってしまう自分が気持ち悪かった。