社長と恋
「では、案内お願いしても宜しいですか?」
営業マンは笑顔で俺の後を着いてきた。
部署に戻って、自分の席に向かっていると、突然後ろから、山崎!?という声が聞こえた。
……は?
振り返ると、営業マンは思いきり横を向いていた。
目線の先には驚いた顔をしてパソコンの前で椅子に座っている山崎だ。
『菊地君…?』
山崎も戸惑った声で営業マンを見つめた。
「山崎!お前久しぶり!
こんな所で働いてたんだな!」
…こんな所?
ムカッときてそいつを静かに睨んだが、菊地とやらは嬉しそうに山崎に話しかけていた。