社長と恋



『久しぶり!
何でここにいるの?』


山崎も心なしか少し嬉しそうに見え、俺は最高に気分が悪くなった。


山崎のその言葉に営業マンはハッとして、俺の所に駆け寄って深々と頭を下げて謝った。


「…こちらです」


一応仕事中だから、作り笑いでスルーした。


こいつ何だ?
山崎と知り合いなのか?
もしかして山崎の好きだった奴とか?
むしろ元か……………


悶々と心の中で考えていた。


菊地とやらは、ニコニコとさっきとは違った営業スマイルで、俺にパソコンのデータの説明をしていた。


…こいつ、気に入らない。


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