社長と恋
俺が固まってしまった。
胸が激しく高鳴る。
山崎が俺に泣いてすがりついてきたのは、どうしてだ?
一緒にいたいって、寂しいって…
まるで――――…
山崎はスッと俺から離れると、涙目で俺を見上げた。
キュン…となる程レアな泣き顔が凄く愛しい。
「なんだよ…お前そんなに俺に冷たくされてショックだったのかよ?」
『当たり前じゃん…。
いきなり冷たくされて意味分かんないよ。』
ペシ!と俺の肩を叩いて笑った。
「悪いな。
ま、いっか!
よし!今日は山崎の弁当もらえなかったし、家でもらう!
お前もなんか作ってやるから来い!」