社長と恋
胸が温かくなっていくのを感じた。
『…ううん、好き…。
コーヒー買ってたの覚えてたの?』
「まぁな。」
そう言って、コーヒーをあたしに渡した。
自分があげたコーヒーなのになんで自分で飲んでるの…って突っ込む所なのに、胸がいっぱいで言葉がでない。
秋元さんにとっては、なんとなく覚えてた事でも、覚えててくれた事があたしには凄く嬉しかった。
『ありがとう……』
思わず口元が緩んだ。
車に乗り込むと、秋元さんは話しだした。
「お前今日昼なんかおかしくなかったか?」