社長と恋
なんとなく人をバカにして生きてきた俺は、寂しい奴なのかもしれない…。
そんな俺を“社長って柄じゃない”と言った奴が一人だけいた。
初めは酔っ払ってバカみたいな女、と思ったけど、真顔でそんな事を言うから驚いた。
化粧もほとんどしてなく、服もモノトーン。
髪も黒とゆう地味な女。
あの日から俺はこいつを観察している。
机の中からファイルを取り出した。
“山崎心 23歳”
…タメかよ。
そんな事を考えながら山崎心を見ると、一生懸命パソコンを打ちながら紙に何か書きこんでいた。