社長と恋



周りの人に見られながら、チョコチョコ‥と秋元さんの横に行くと、秋元さんはあたしを見下ろして笑った。


「ほら、もっとこっち来いって!
この魚こっち見てるぞ。」


グイッとあたしの肩をさりげなく引き寄せて、水槽の前に立たせた。


あたしより秋元さんの方がなんだか楽しんでいるみたい。


『魚、皆気持ち良さそうに泳いでる。』


「そうだな。
あっ、あいつでっけぇな!
一人で餌沢山食ってんじゃねぇのか?」


クス、と笑ってしまった。
もちろん秋元さんにバレないように…


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