社長と恋



「つーか亀いねぇなぁ」


キョロキョロと亀を探してくれているらしい秋元さん。


『いいよいいよ。
そこまで見たいってわけじゃないし…』


「俺が見てぇの。
ほら、行くぞ」


少しムキになって秋元さんは歩き出した。


しばらくウロウロと歩き回っていると、水槽とか別に砂の上で眠っている亀を見つけた。


「あ、こいつ砂の中に卵産むやつじゃね?」


『本当だぁー書いてあるね。』


二人で動かない亀をジッと見つめた。


「…どうだ、可愛いか?」


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