社長と恋



『グスッ……嬉しくなかったら泣かないし。』


「ふっ…素直に泣くほど嬉しいって言えばいいのに。」


笑って秋元さんはあたしの髪をくしゃっとした。


『…ありがとう。』


幸せ過ぎてあたしは気付かなかった。
秋元さんがこのあたしの涙であたしの気持ちに気付いたという事を。


< 170 / 371 >

この作品をシェア

pagetop