社長と恋
素直になれよ。
俺と山崎は、観覧車から降りると、車に乗り込んだ。
山崎は嬉しそうにブレスレットをチラチラと見ているのが分かる。
俺は観覧車の中である確信と決意をした。
長い道のりを終えて、山崎を車から降ろすと、俺は山崎の部屋に入れてもらった。
コーヒーを俺の前に置くと、山崎は俺の前のソファーに座った。
すぅ…と息を吸った。
「…山崎。」
俺の呼びかけに、顔を上げた山崎をまっすぐ見て言った。
「……俺と付き合え。」
山崎は目を見開いて固まった。