社長と恋
その言葉に俺は何も言えなかった。
山崎があんまり悲しそうに言うから俺が泣きたくなった。
「確かに…永遠かなんて分かんねぇけど、これからの事を怖がってたら何も出来ねぇだろ?」
優しく問いかけるように山崎に言う。
『…でも怖いの。
自分の気持ちも相手の気持ちも信じられないの。
いつかを恐れてても意味ないって分かってるけど……』
「じゃあ、俺は両想いなのに片想いしてなきゃいけねぇのかよ…」
山崎は眉を下げて悲しげな顔をした。