社長と恋
その言葉を聞いて、更に山崎をギュッと抱きしめた。
「あ~びびったぁ…。
俺の事好きだと思ってたのに振られたから焦った。
本当お前は予測不能だよ。」
『はは、何事も思い通りに行ったらつまらないよ。』
山崎の声が体を伝わって直接響く。
「ま、良かった。
お前は素直じゃねぇからなぁ。」
山崎を離して頬をつねると、不細工な顔でベッと下を出した。
こんな顔も可愛く見えるなんて…俺重症かもしんねぇな…
なんて考えていると、山崎は涙で顔ぐちゃぐちゃだから顔洗ってくる…と言って立ち上がった。