社長と恋



突然の山崎の言葉に間抜けな声が出た。


『…この前、社長って柄じゃないなんて言ったから、怒ったのかなって。』


少し目を伏せてそう言う山崎に笑いが溢れた。


「ふっ…ちげーよ。
あれは逆に嬉しかった。
……なぁ、今日送ってやるよ。」


山崎はポカン…とした顔で俺を見上げた。


『え………?
なんでですか?』


「なんでもだ。
いいな?
お前が先に終わったら、ビルの入口で待ってろ。」


何か言いたそうな顔をしていたが、スルーして山崎から離れた。


…面白い奴見つけた。


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