社長と恋
『ん、大丈夫。』
少し離れると、俺は山崎の後頭部をグッと引き寄せて唇にキスを落とした。
『ん………っ』
驚いた山崎は頭を後ろに戻そうとしたが、グッと俺が押さえてそれを阻止した。
チュ、と音を立てて解放してやると、息を切らして山崎が俺を見上げた。
『不意打ちは焦る…!』
俺はニヤッと笑ってもう一度キスをして車に乗り込んでその場を後にした。
俺は完全に浮かれていた。
周りの事が見えなくなって、俺の世界の中心は山崎だった。