社長と恋



その日も、秋元さんの家に寄って、弁当はいらないと言われていたから一緒にご飯を作った。


『あ、ねぇねぇ。
らきが結婚するんだって!』


「らき?」


秋元さんが怪訝そうにあたしを見下ろした。


あっ、そっか。
秋元さんはらきの本名しか知らないんだった!


『らきは南那奈の事だよ!
あたしの友達の受付してる……』


「あぁ~…なんでらきなんだ?」


『なな、だからラッキーセブンでらき。』


「へぇー。
…俺あいつこえー…」


『え?怖くないよ。
らきは優しいもん。』


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