社長と恋
朝、いつものように部署までスタスタと歩いていると、後ろから速いテンポでコツコツコツ‥という音が聞こえた。
ハイヒールって痛くないのかな…
と、少しのヒール付きパンプスを履くあたしは思った。
すると、すみません…と声をかけられた。
振り返ると顔が上の方にあるようで、目線は首だった。
上を見上げて顔を見た瞬間、思わず声が出た。
『……えっ…』
その人物はあたしを見て少し驚いた顔をしつつもにっこり笑ってくれた。
「あなた、真琴とパーティーに来てた方ですよね!」