社長と恋



「…なんだよそれ…。
訳分かんねぇ…お前。」


その声が切なくて、顔が見れなかった。


車で送ってってもらうと、秋元さんは真剣な顔で言った。


「お前が不機嫌だった理由、話してはくんねぇのか?」


ちゃんと向き合おうと、理解してくれようとしてるのが凄く分かる。
でもね………


『…うん。
あたしが言う事じゃない。
秋元さんが気付いてくれなきゃダメなんだよ。』


「分かった…。」


少し納得いかない顔をしていたが、寂しそうに秋元さんは帰って行った。


ごめんね、秋元さん。
秋元さんはあたしを大切にしてくれてるって分かってる。
だからこそ、ちゃんと優華さんと話しをして不安を取り除いて欲しかったの。


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