社長と恋
『…ちょっとね。』
秋元さんは凄く悲しそうな顔をした。
その瞬間ギュッとあたしを抱きしめて、苦しそうに呟いた。
「優華の事が不安に思ってんのか?
…俺と優華は幼なじみだから心配する事ねぇよ。
なぁ、頼むよ山崎…。
俺正直どうすればいいか分かんね。
別に避けられてる訳でもねぇのに少しでもお前がいつもと違うと不安になる。」
キュンと鳴る胸。
いつも強気で上から目線の秋元さんがこんなに寂しそうに甘えている。
…愛しい。
『ふふ…秋元さん可愛い。
あたしの方が不安だったのに。
秋元さんは偉そうにしててくれなきゃ調子狂うじゃん。』