社長と恋



ドクンドクンと高鳴る鼓動を、火照る体を一生懸命治めようとしゃがみ込んだ。


さっきまで不安で惨めでどうしようもなかったくせに、秋元さんを見た瞬間そんなの吹っ飛んでく。
顔の筋肉が緩む。


フラフラと自分の部署に戻って、秋元さんを盗み見してパソコンを打った。


気がつくともう8時で、周りはほとんど帰ってしまっていた。
慌てて秋元さんの席を見ると、いなかった。


慌てて片付けていつもの自販機に走ったが、秋元さんの姿が見当たらない。


…あれ?
入れ違いになっちゃったのかな…


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