社長と恋



さっきまで泣きそうな顔してたくせに、こいつ…


「こういう時だけ社長の権力使うのはどうかと思いま~す!」


デコピンしてやると、痛~い!と飛び跳ねた。


「お前な~…そんなんだから本気なのか分かんねぇんだぞ。」


「だってこっちが素なんだも~ん!
でもさぁ…真琴の言葉に嘘もやましい事もないなら、あたしを辞めさせる必要ないんじゃないかなぁ。」


優華の言葉に俺は頭を殴られたような気持ちになった。


「……それは…」


「不安がってる彼女に真琴がしてあげる事も彼女がして欲しい事も、あたしを辞めさせる事じゃないと思う。」


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