社長と恋
山崎の優しい声に俺は素直になっていく。
小さく頷くと、山崎は俺の背中をポンポン、と撫でた。
『秋元さんが本当は優華さんの事苦手だなんて本気で思ってない事は分かってるよ。』
……………………。
『本当の気持ちは?』
「………怖いんだよ。」
『怖い?』
「…あいつは…俺の周りの社長の息子って目で見る奴らと違ってずっとあんな態度だった。
嬉しかった…でも、逆にそんな優華に近づくのが怖かったんだ。
俺とは真逆の優華に。
軽くあしらってもニコニコしてり優華に俺は甘えていつも優華を避けてた。
…だからまさか優華が俺の事好きなんて思ってもみなかった。」