社長と恋



ちょうど赤信号で止まったので横の山崎を見ると、口をポカン…と開けて俺を見ていた。


『や、いいですよ!
そんな仮にも社長に頼めないですって!』


我に返って慌てて答えた。


「お前がそう言っても俺は送ってくからな。
同じ職場なんだから、残業かなんて分かるしな。
先帰ったらただじゃおかねぇぞ。」


『な‥‥なんでそんな事社長に勝手に決められなきゃいけないんですか?
あたしは送ってもらう人くらい自分で決めます。
仕事終わってまでも気使うなんて嫌なんで。』


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