社長と恋
「まぁ~偉そうに!
あなたが珍しく彼女なんて単語出すから嬉しかったのよ。
ささ、山崎さんもどうぞ。」
椅子を引いてにっこりと笑いかけてくれた。
『あ、ありがとうございます』
秋元さんの鋭い目はお母さん似かな、と感じた。
お母様も切れ長の冷たさを感じる目だけど、どこか優しさも感じる。
「でも良かったわ。
今時のギャルみたいな子じゃなくて!
可愛いらしい子ね。
肌も綺麗だし。」
「山崎は化粧ほとんどしねぇからな。」
秋元さんがメニュー表を広げて、こちらを見ないで言った。