社長と恋
…………!
驚いて秋元さんに見入っていたが、ハッとしてらきを見た。
らきも、ソファーに座ったまま目を真ん丸くさせて秋元さんをがん見していた。
「あ…もちろん……」
まるで今からお嫁に行くような気分だった。
らきも結城さんと顔を見合わせてニヤニヤしていた。
「じゃ、それだけだからこれで。」
秋元さんはあたしの手を取って立ち上がった。
「えっ?
もう少しゆっくりしてけばいいのに!」
らきが慌てて早足で玄関へ向かう秋元さんを追いかけた。