社長と恋



…………!


驚いて秋元さんに見入っていたが、ハッとしてらきを見た。
らきも、ソファーに座ったまま目を真ん丸くさせて秋元さんをがん見していた。


「あ…もちろん……」


まるで今からお嫁に行くような気分だった。


らきも結城さんと顔を見合わせてニヤニヤしていた。


「じゃ、それだけだからこれで。」


秋元さんはあたしの手を取って立ち上がった。


「えっ?
もう少しゆっくりしてけばいいのに!」


らきが慌てて早足で玄関へ向かう秋元さんを追いかけた。


< 258 / 371 >

この作品をシェア

pagetop