社長と恋



優しそうで、地味な感じではないのに落ち着いた雰囲気を持った人。
保育士さんとかかな?


「そうなんですか。
名前、聞いてもいいですか?」


「結城晴です。
あなたは?」


「結城さんね。
南那奈。」


「なな……。
ラッキーセブンですね、いい名前だ。」


彼が優しく笑ってそう言った瞬間、あたしは恋に落ちた。
心と同じ事を言う人がいるなんて……


「…ありがとう。
ねぇ、連絡先教えてください。」


それからあたしと結城さんはたまに出かけたり、電話したりして、付き合うのに時間はかからなかった。


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