社長と恋
「あ…っごめんなさ……」
顔を上げると、凄く可愛い女性だった。
でも、目には涙が溜まっていて化粧も崩れてしまっていた。
『…どうかされました?』
女性はブンブンと顔を横に振ってペコリと会釈をしてから走って行ってしまった。
?
なんだったんだろ…
何かあったのかな?
その日も仕事が終わって秋元さんと車でどこでご飯を食べるか話している時、外から大きな声が聞こえてきた。
あたしも秋元さんも声がする方をキョロキョロと探すと、女の人が携帯に向かって怒鳴っていた。