社長と恋
「…なんだ?
あんなでっけぇ声で話して近所迷惑な女だな。」
秋元さんは怪訝そうな声を出した。
『あれっ……あの人……』
見覚えのある顔にあたしは思わず目を凝らした。
「知り合いか?」
パッと秋元さんの方を見て頷いた。
『知り合いってゆうか、今日昼にぶつかったの。
その時泣いてたみたいだったからやっぱ何かあったのかも。』
「へぇ。」
興味なさそうな秋元さんにあたしは言った。
『話し聞いてあげた方がいいのかなぁ。』
「は?
いやいや、辞めとけ。」