社長と恋



『…本当?』


「あぁ。」


秋元さんがそんな事言ってくれるなんて!


「ま、もうちょい色気がありゃ良かったかな。」


意地悪く笑ってそう言う秋元さんをあたしは軽く叩いた。


何故かそんな風にイチャイチャしていたあたし達はさっきの女の人の事を忘れていた。



翌日、あたしはいつものようにパソコンに向かって書類を作っていると、メールが届いた。





メールを見ると、差出人無名で、こう書かれていた。


“秋元会社の総務の工藤真佑は不倫している。
相手は31歳のサラリーマンで妻子持ち。
その男の子供を身ごもり中絶。
最低な女。”


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