社長と恋



「…山崎……。」
「あ、あなたは……」


二人同時に小さく言葉を漏らした。


『あの、社長!
女の人の話しは女が聞いた方がいいと思うので、あたしに任せてください。』


「は?
いや、でもいろいろ……」


『社長は社長にしか出来ない事をしてください。』


あたしは秋元さんに強くそう言って、彼女を連れ出した。


「あの……あなた、この前ぶつかった方ですよね?」


工藤さんが恐る恐るあたしに話しかけてきた。
階段の所であたしは座り、彼女も隣に座った。


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